都会と田舎で臨時採用教員をやってわかった仕事や生活の違い



自分はこれまでの臨時採用教員生活の中で、政令指定都市から人口1000人程度の村まで色々な規模の土地を飛び回って働いてきました。

一つの街で働き続けることもできたのですが、何せ落ち着きのない性分でぶっ飛び癖があるんです。

せっかくなので、今回は今まで自分が住んできた土地での仕事や生活をタイプ別に書き出してみました。

都市部

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政令指定都市(100万人越え)

仕事「遊びの達人たちによる割り切ったスタイル」

赴任してすぐに感じたのが、先生方がお互いの領分を決して邪魔せずに、それぞれが自分の仕事を自分のペースで進めているという文化でした。

例えば、田舎の職員室では子どもの育ちや課題なんかを話し合っていることが多いのですが、大都会の学校では、そういった話題よりもプライベートでの趣味や遊びスポット等の話題が多かったです。

最初は不真面目な職場なのかと思っていましたが、これは仕事の話題をあえて選ばないようにしていたのだと思います。

都会の遊び方を知っている人達が作り上げた、お互いの時間を尊重したスタイルでした。

仕事内容は、校務分掌が圧倒的に少ない反面、学級の人数が40人でカンストしている場合が多く、学級経営に多くの時間を割かれます。

また、生徒指導案件も多く、それへの対応にも時間を費やすことが多かったです。

 

生活「圧倒的な匿名性という大正義」

公共交通機関に乗り、たどり着いたターミナル駅の周辺をあてもなく歩くだけで十分にリフレッシュできます。

何せ、自分のことを知っている人と出くわすことがほとんど無く、どこで何をしていようが噂になることも無いんです。

これは本当に心が安らぎます。

自分は政令指定都市育ちだったためそれを当たり前のこととして過ごしてきました。

しかし一度田舎で暮らしたあとに都市へ戻ってくると、その快適さに驚きました。

徒歩で移動することが多いため、体重は減ります。

おしゃれなカフェが多いので、財布の中身も減ります。

 

地方都市(10万人強)

仕事「コンパクトな街の中で作られる横のつながり」

大都市での勤務と比べ、他の先生と仕事の話をすることが多かった印象です。

もちろん遊びの話も多くしましたが。

特に感じたのは、近くの学校や教育委員会など、仕事で協力する機会のある組織との距離の近さでした。

大都市と比べ、そういう連携が取りやすかったです。

生活「チェーン店があるという幸せ」

コンパクトな街の中には、ファーストフードやファミレスなど、チェーン店が一通り揃っていて、自家用車を使ってアクセスすることができます。

聞く人が聞けば何ら当たり前の話のように聞こえますが、一度チェーン店の無い土地に住むと、この重要性がよくわかります。

病院やスポーツ施設などが充実していることも生活を豊かにしてくれました。

また、自分が赴任したこの街は大都市のベッドタウンだったため、将来的に子どもが大きくなっても進学には困らなかっただろうと思います。

 

田舎

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農村(2000人程度)

仕事「お父さんたちの熱心な協力体制と真面目系子ども達」

農村への赴任は2度ありましたが、そのどちらにおいてもPTA役員はほとんどお父さん方が務めていました。

昼の参観授業にはさすがにお父さん方は出てきませんが、夜の懇親会などには積極的に顔を出してくれます。

お父さんが中心となって学校を回している雰囲気があり、教員と保護者間に万全の協力体制が作られていました。

お父さん、お母さん共に友好的な性格の方が多い印象があります。

子ども達は「真面目=カッコいい」という風潮があり、男の子達もお互いを「○○くん」と呼び合う感じです。

目立った問題行動も少なく、一見穏やかな学校生活が送られています。

ただ、どういうわけか食べ物の好き嫌いが全校的にやたらと多かったのは気になりました。

生活「優しい世界」

飲み屋、パチンコ屋は少なく、お酒が飲みたくなったらご近所同士で庭先に食べ物を持ち寄ってバーベキューをするような生活でした。

休日にチャイムが鳴り、ドアを開けると保護者の農家方がハネ品の野菜をおすそ分けに来てくれた、ということがよくありました。

自分が住んだ二か所の農村ではどちらも善意と静寂で成り立つ穏やかな生活を送ることができました。

 

漁村(2000人程度)

仕事「血湧き肉躍る世界」

農村が「たろうくん」なら、漁村の子供達同士の会話は「たろう!」です。

ガサツで喧嘩っ早い子が多く、ある程度の集団統率力がないと、学級がゴタゴタになります。

自分はキャリアの中では漁村での勤務が比較的長いのですが、教師としてのスキルをだいぶ鍛えられたと思います。

そんな環境なので、勤務時間を忘れて仕事に没頭する先生が結構います。

どうすれば学級を安定させられるかを同僚と毎日のように語り合いました。

漁村で難しいのは保護者対応でした。

保護者のみなさんは教員のことは信用してくれるのですが、保護者同士で喧嘩しちゃうんです。

特にお父さんが出てくると収拾がつかなくなる場合があり、生徒指導の際の家庭への連絡や酒の席での振る舞いには注意を払わねばなりませんでした。

夜の9時を回った職員室に酔っ払ったお父さんが怒鳴り込んできた、なんてこともありました。

一方で、漁村の方は一度味方になると、とことん味方でいてくれる人が多かったです。

自分はそんな漁村勤務が好きでした。

生活「酒、ギャンブル、釣り」

小さな町であっても、酒場は多いです。

パチンコ屋も必ずあります。

漁師さんは金を落とすことにためらいが無いんですね。

実際お父さん方に話を聞くと、「いつ死ぬかわからない仕事だから、金はもったいぶらずに使っておく」のだそうです。

港の方へ行くと、ビーチサンダルを履いた子供達が釣りをしています。

携帯ゲーム機片手に釣りをするのが子供達の遊びスタイルで、その姿がなんとなく羨ましかったです。

自分の住んだ漁村にはいずれも味良し盛り良しな食堂が何軒もあり、漁村に住むたびに体重が増えてしまうのが悩みでした。

 

↓初めての勤務先は漁村でした。良い思い出です。

 

まとめ

独身時代:漁村での生活が仕事に没頭できて面白い(良くも悪くも泣けます)

妻子を持つと:生活やプライバシーを考えると都市部かなぁ

 

教員として働く場所を選べるのならば自分としてはこのような結論です。

もちろん、自分は日本中の街に住んだわけではありませんので、この記事はあくまで一例として参考にしてもらえればと思います。