胆のう炎で緊急入院して手術を受けた体験談~その2「経皮経肝胆嚢ドレナージ編」



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 急性胆嚢炎で手術を受けた思い出第2弾です。

今回は運び込まれた大病院で経皮経肝胆嚢ドレナージを受けた経験を語ります。

入院初日

待ち構えていたのは研修医達

救急車に乗って、住んでいた田舎の病院から隣町の都会の病院へ連れてこられました。

「ようやくラクになれる...」

ちょっとだけ安心しました。

動くベッドでガラガラ~と運び込まれた先は、急患が最初に運ばれてくる部屋。救命救急、IRというやつですね。

そこにいた研修医達にしばらくエコーを当てられ「へぇ~こうなってるんだ~」「どこ当てればいいの?教えて」みたいな研修医同士の危険な会話を盗み聞きしていると、後に担当医となる若い医師がやってきました。

嫁が説明を受ける

担当医は前の病院から送られてきたデータに目を通すと、自分をほかの部屋に移してくれました。

そこに自分が寝ころがっている間、別室で嫁が担当医から説明を受けたそうです。

  • 胆嚢炎という病気について
  • 手術するためにはまず胆嚢の腫れを弱める必要があること
  • そのための処置をするから承諾書に家族がサインすること

自分は転がっていたのでわかりませんが、この説明を受けた嫁はどんな気分だったんだろうかと思うと、なんとも言えませんね。

経皮経肝胆嚢ドレナージ

転がっていた自分のところへ担当医が戻ってきて、処置室という部屋に運ばれました。

そこで、経皮経肝胆嚢ドレナージという処置をすると告げられました。

 

経皮経肝胆嚢ドレナージとは
  • 脇腹から針金を刺し、その針金を肝臓→胆嚢という順で刺し込んでいく
  • 針金の先が胆嚢に刺さったら、その針をたどる形でチューブを挿入する
  • チューブが胆嚢に届いたら、チューブだけ残して針金を抜く
  • 胆嚢の中の汚れた胆汁がチューブから排出される

 

という処置のこと。明らかに痛そうですね。

当然局所麻酔をしてから行われる処置です。

 

いざ体験!

若い担当医とベテランっぽい内科医の二人体制で処置が始まります。

X線の機械が自分の右腹の近くまでウイーンと動いてきて、ベストポジションを探し始めました。

患者の体内に針を通すので、X線で体の中の様子を見ながら進めるわけですね。

ベスポジが決まったようで、自分の脇腹に麻酔が打たれました。麻酔はそんなに痛くないです

麻酔を打った後、いよいよ針金通しが始まりました。

若い担当医の手の動きを見る限り、既に体内に針金が入り始めているはずなのですが、麻酔が効いていて全く感じません。痛みもありません

「麻酔最高!これで処置が終われば胆嚢炎の痛みともおさらばだ!」

なんてことを考えていると、右胸の下あたりからじんわりと痛みが始まりました。

その痛みは加速度的に強さを増していきます。どこかで味わった痛みです。

そう、家の中を転げまわったあの胆嚢炎発作と同じ痛みがやってきたんです。

担当医とサポートの医師は、針金にチューブを通す作業に取り掛かっています。

どうやら、胆嚢に針が刺さった辺りから痛みが始まったようです。

 

「痛い痛い痛いあああああ痛い痛いいいいいい!!!!」

 

痛みは既に激痛まで成長し、自分はうめき声をあげていました。

処置中だから転がるわけにはいかない。でも耐えられない。

近くにいた看護師が「大丈夫です!がんばってください!」と声をかけてきたのですが、正直耳に入りません。

声かけはいいからこの痛みをどうにかしてくれ!という感じでした。

サポート医が、「〇△□×☆を点滴入れて!」みたいなことを指示し、看護師が即座に対応。

腕に刺さっていた点滴の薬が違うものに切り替えられた数分後、痛みは少しずつ消えていきました。痛み止めのようなものを入れてくれたのでしょうか。

痛みが落ち着いた頃、「終わりましたよ~」という担当医の声。

自分の脇腹からは、3メートル程度のチューブが出ていました。

経皮経肝胆嚢ドレナージ処置を受けた感想

とにかく痛い。発作の時と同じような痛みに襲われます。

できることならば二度と受けたくない処置です。

でも、胆嚢炎は放っておくと死に繋がる病気ですし、自然に治ることもありません。発症してしまったからには避けて通れない処置なのだと思います。

この処置をすることで、腫れていた胆嚢は少しずつ正常な大きさに戻ります。

腫れをいかに治まらせるかが、後に行う手術の難易度を左右するらしいので、術後の治りを早くするためにも、やはりドレナージ処置は必要ですね。

救急病棟へ

処置を終えた自分は、その後救急病棟へ運ばれました。

やたら高性能なベッドに寝かされ、そのまま入院生活開始です。

朝からノンストップで運ばれ続けた胆嚢炎発症事件は、ひとまずここで落ち着くことになりました。

処置は済んだので、その後は胆嚢から廃液を出すために病棟で安静にする毎日を送ることとなりました。

 

つづく

 

急性胆嚢炎体験シリーズ