Mr.JOURNEY

旅人的キャリアを突き進む小学校教員の雑記ブログ。

ミニマリストの思想はADHDの生きにくさを救うかもしれない



   ADHDと呼ばれる人たちは部屋の片付けが苦手です。

   いくつかの理由によってその苦手は発生しているわけですが、この片付けられなさは尋常ではなく、ちょっと油断すると途端に部屋の床が見えない、いわゆる「足の踏み場もない状態」になります。

   例えば漫画の「のだめカンタービレ」に出てきた主人公ののだめちゃん。あの子は部屋の惨状を見てもその他の奇行を見てもまさにADHDを地でいく存在として描かれていました。 

   今日の記事は、そんな部屋の片付けや物の管理に悩むADHD傾向の強い人たちを、ミニマリストの方々が生み出したライフスタイルが救うことができるという話です。

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子供の頃から汚部屋民。大掃除しても3日で汚部屋。

   私タビセンもまた汚部屋と縁の深い人生を送ってきた人間です。

   小学生時代に弟と共用で使っていた子供部屋の時点で既に散らかし放題。

   中学生になり自分専用の部屋をもらってからは、ハウスキーパーだった弟の存在がなくなり本格的に汚部屋化が始まりました。物は部屋中に散乱し、学校のプリントや文房具も次々と失くしました。

   大学生になり一人暮らしを始めてからはいよいよ足の踏み場も無くなり、酷い時には小バエが部屋に大量発生する始末でした(これはさすがに懲りましたが)。遅刻や課題未提出の常習犯でもあり、いわゆる落ちこぼれ学生でした。

   この時点で気づいた方もいると思いますが、自分は比較的ADHD傾向の強い人間です。社会生活で著しく困っているとまではいかないので、特に診断を受けに行ったり薬を飲んだりということはまだありませんが、仕事もプライベートも色々な困難にぶち当たりながら何とか生活している状態です。   

   社会人になり綺麗な部屋に引っ越してきても、1週間で汚部屋化。

   人が遊びに来るということで何時間もかけて必死に片付け、なんとか来客を乗り切るも、その後はまた汚部屋化。

   そんな大掃除&汚部屋化を繰り返していると、もっと居心地の良い広い家が欲しくなり引っ越し。

   引っ越し先で今度こそ綺麗な部屋を維持しようと決意するも、1週間で汚部屋化。

   自分が心底情けなくなりました。また来客のために自分で自分の頭を殴りながら掃除をして、本当に今度こそ心を入れ替えて綺麗な部屋を維持しようと心に誓いましたが、

   

  1週間で汚部屋化。自分の頭を殴ろうが心に誓おうが何も変わりません。

 

  決意だとか努力だとか、そういう次元の話じゃないんですね。

  激しく落ち込みました。自分はなんて情けない存在なんだろうかと。   

 

僕たちに、もうモノは必要ない。

   また仕事の都合で引っ越しをしました。

   「どうせまた俺は部屋を汚くする。それはもう持って生まれた欠陥、運命なんだろうな。」

   そんな心境で新しい街を歩いていると、本屋で一冊の本と出会いました。

   佐々木典士さん著『僕たちに、もうモノは必要ない。』という白い見た目のシンプルな本です。

 

   それまでにもこういった本は何冊も買っていました。そりゃ本気で悩んでいましたから。結局読んだだけでどれも長続きはしませんでしたが。

   すがるように買ったこの本には、「ミニマリスト」という初めて出会う語句が何度も載っていました。

   

   最小限のモノだけを持って生活するライフスタイル。

   所有するということは本当に幸せなことなのか。

   モノを減らすことで心に余裕が生まれる。

   我慢ではなく、本当に必要なものと共に生活していく。

 

   本の内容はどれも納得できるものでしたが、特に

「人には自分に管理できる物の量というものがあり、それをオーバーすることで心にも部屋にも余裕がなくなる」という考え方が自分の中にストンと落ちました。

   これを受けて、自分はきっとその管理できる量というものが他人と比べて極端に少ない人間なんだろうなと考えてみました。

 

捨てる。自分のモノ管理力を下回るまで。 

   まだ引っ越ししたばかりの部屋の中から、本当に必要な物だけを見つけ出します。

   こんな自分にも管理できる量になるまでモノを減らします。

   色々なモノを捨てました。もったいないとは思いましたが、自分に合った環境を作るために捨てました。

   結果、毎日使うような本当に必要な物だけが残りました。

   

   それから1週間、1ヶ月、3ヶ月。

   部屋は綺麗なままでした。普通の人から見ればその部屋も散らかっている部類に入るのかもしれませんが、自分にとっては信じられないくらい快適で綺麗な部屋でした。物を失くすこともなく、この頃は生活そのものが好転していました。

 

   その後は結婚出産といったライフイベントをはさみ、家には随分とモノが増えましたが、またいざとなればミニマリストの考えに倣うことで自分にも物が管理できると思うと、少しだけ自分に自信をもって生活することができるようになりました。

  

ミニマリストの考えはADHDを救う 

自分はたまたま本屋でこの思想に出会うことができましたが、世の中にはまだ自尊心を失いながらゴミに埋もれた部屋で生活している人がきっと多く居ます。

   部屋の片付けだけでなく、この世界に生きにくさを感じている発達障害者にとって、シンプルに生きようとするこの思想は、生きにくさそのものを改善してくれるような気がします。

   自分が人並みな部屋を手に入れ少しばかりの自尊心を取り戻したように、1人でも多くの方がミニマリストの思想と出会えることを願います。

 

 

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